ツレがうつになりまして。ツレの鬱が夫婦の絆を強くした
うつ病を患った夫との生活を淡々と描き、30万部を超えるベストセラーとなった細川貂々の同名エッセイ漫画を映画化。
宮崎あおい、堺雅人がNHK大河ドラマ『篤姫』以来2度目の夫婦役に。『日輪の遺産』の佐々部清監督が、原作のほんわかとした雰囲気を損なうことなく、病を通して成長していく夫婦の姿を感動的に描き出す。
晴子(宮崎あおい)はマイナス思考で怠け者の漫画家。バリバリと仕事をこなすしっかり者の夫・幹男(堺雅人)に甘えて、のんびりと暮らしていた。
そんなある日、幹男が突然「死にたい」と言い出す。うつ病と診断された彼を支えるうちに前向きな性格へと変わっていった晴子は、2人の生活を漫画に描き、編集部へ売り込みに行く。
几帳面で真面目過ぎて鬱病になってしまい、奥さんのハルさんに支えられながら頑張り過ぎない生き方を学んでいくツレさんをナチュラルにリアルに演じた堺雅人さん、ネガティブでマイナス思考の塊だったがツレさんの闘病を支えながら葛藤がありながらポジティブに成長していくハルさんを人間くさく明るく演じた宮崎あおいが素敵でした。
鬱病の当事者と家族の立場から丁寧に心理描写が丁寧に描かれているし、原作者の漫画がところどころで入っているのもアクセントになっているし、特別な夫婦の話ではなく、病める時も健やかな時も自然に寄り添い支え合う普遍的な夫婦の話に仕上がっていて、ほっこりと頑張り過ぎない生き方をしていきたいと思える映画です。
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