モールス 孤独な少年とミステリアスな美少女の純愛

オーウェンは、離婚間近の母親と2人暮らし。だが、彼は学校でいじめられて、孤独に苦しんでいた。
ある日、隣の部屋に美少女と初老の男が引っ越してきた。彼女は、アビー(クロエ・グレース・モレッツ)。ルービックキューブのやり方を教えたことが、きっかけでお互いに孤独を抱えた2人は、惹かれ合っていく。やがて、周囲で殺人事件が起き、アビーが抱えたおぞましい秘密が、明らかになる。
初々しい危うくも切ない初恋とバンパイア・ホラーが組み合わさって、詩情豊かな美しい映像美で描かれていて、切ないホラー・ラブストーリーになっています。
いじめにあい母親からも無関心で、いじめっ子に復讐したくても出来ず孤独に苦しんでいた少年オーウェンと謎めいた美少女アビーが、ルービックキューブを教えたりゲームセンターに行ったりモールス信号で秘密の会話をして、少しずつ距離を縮めていき、美少女アビーと一緒にいる中年男の謎やおぞましい連続猟奇殺人事件との謎が少しずつ一つになって驚愕の結末に突入する展開が、思春期特有の脆さや残酷さ一途さを含めて丁寧に描かれているので、キャリーと並ぶ切ない後味のホラー映画に、仕上がっています。
特に、アビーがオーウェンに気を使って食べられないガムを食べてそれをオーウェンが知った時に2人の距離が縮まるシーンなど、陰惨な殺人のシーンとの対比して、切ないです。
主人公オーウェン役の少年とクロエ・グレース・モレッツの自然体の演技も、見事です。

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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