容疑者Xの献身 ガリレオ劇場版 第1作

花岡靖子(松雪泰子)とその娘の美里(金澤美穂)が暮らすアパートに、元夫の富樫慎二(長塚圭史)が現れた。
引っ越しを繰り返しても居場所を突き止めては金の無心に来る富樫は、花岡親子にとって疫病神だった。
大喧嘩の末、二人は富樫を殺害してしまう。
その気配を察した隣の部屋の住人の石神(堤真一)は、花岡親子を救うためのトリックを考案する。
天才的数学者でありながら家庭の事情で高校教師を務め、人生に絶望していた石神にとって明るい花岡親子の存在は唯一の心の支えだったのだ。
内海薫刑事(柴咲コウ)の管轄内で、富樫の死体が発見された。
殺人事件として調査が開始され、別れた妻である靖子が浮かびあがった。
しかし、死亡推定時間に靖子は美里と街の劇場で映画を鑑賞していたアリバイがあった。
その半券までもが保管されていたことに、内海はかえって疑念にとらわれる。
内海とコンビを組む草薙(北村一輝)は、帝都大学理工学部で准教授を務めるガリレオこと湯川学(福山雅治)に捜査協力を求める。
容疑者である靖子の隣人が石神と知って、湯川は驚いた。
二人は、同じ帝都大学の同級生だったのだ。17年ぶりに石神と再会する湯川。
そして、石神が過ごしてきた孤独な半生を知る。明らかに事件の犯人は靖子であり、石神が幇助していた。
それに気がつきながらも、湯川は石神への友情を再確認する。
靖子への容疑が高まる中、「自分が犯人だ」と主張する石神が自首してきた。それは、靖子を庇うための石神の献身だった。
石神を本物の天才と評価する湯川は、強引に取調室へと面会に訪れて真意を訊ねる。
しかし、石神の決意は固かった。
東野圭吾の直木賞受賞作を、福山雅治と柴咲コウ共演で映画化。
共演は堤真一と松雪泰子。 
湯川と石神二人の天才の知恵比べ、不遇な境遇に絶望した石神を救った母子のために完全犯罪を仕掛ける石神の悲しい献身、石神との友情との間で葛藤しながら真相究明する湯川の苦悩、苦悩する湯川に寄り添う内海の健気さ、悲しい結末、原作に忠実な傑作サスペンス映画でした。
不遇な境遇の天才数学者・石神を演じきった堤真一の演技が秀逸。

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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