白夜行 東野圭吾の名作ミステリーをドラマ化。
東野圭吾の名作ミステリーを山田孝之・綾瀬はるか主演でドラマ化。
「白夜行(びゃくやこう)」は、あまりにも残酷な運命を与えられた少年と少女の物語。
幼い頃、初恋の少女雪穂(綾瀬はるか)を助けるために父を殺した少年亮司(山田孝之)と、少年亮司をかばうために母を手にかけた少女雪穂が、その後14年間、手に手を取って生きていく。
人生のすべてを捧げ続けた少年と、すべてを懸けて応え続けた少女。
あまりにも“残酷で、孤独で、純粋な”二人の魂を、14年の愛の軌跡を、山田孝之・綾瀬はるかの、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)のゴールデンコンビで丁寧に描いていく。
東野圭吾の小説をドラマ化。
初恋の女性雪穂を救うために父親を殺した亮司が、雪穂への想いを雪穂の邪魔になる人間を排除することで表現する。
亮司の想いに応えるべく雪穂は、光の中を歩んでいく。
愛する女性に光の中を歩んでもらいたいために、自らを闇に落とす男。
愛する男の犠牲を足場に、光の中を歩んでいく女。
亮司の主婦売春など犯罪に手を染めていく葛藤や苦悩、雪穂の亮司への想いを押し殺さざるを得ない苦悩も丁寧に描かれているので、亮司や雪穂がサイコパスではなく闇に堕ちざるを得ない哀しい人間であるとして共感出来るし、決して結ばれない亮司と雪穂の悲恋が切なかった。
亮司を利用する渡部篤郎、鬼刑事笹垣が亮司と雪穂の合わせ鏡になっていて陰影のある群像劇としても楽しめる。
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