きみの瞳が問いかけてる 事故で失明した女性と元ボクサーの純愛ラブストーリー

29歳の柏木明香里(吉高由里子)は、不慮の事故で視力と家族を失ったが、日々の小さな楽しみを糧に明るく日々を送っていた。
そんな彼女がビルの管理人のおじさんと間違えて、25歳の篠崎塁(横浜流星)に話しかける。
かつて将来を有望視されたキックボクサーだった彼は、過去のある事件をきっかけに未来を失い、心を閉ざしたまま日雇いのバイトで食いつないでいた。
その後も時々やってきては、屈託なく話しかけてくれる明香里の笑顔に、明香里と好きな恋愛ドラマを見たり話す中で次第に心を開いていく塁。
怪我をした明香里を塁が助けたり、仕事先の上司の尾崎(野間口徹)に明香里がしつこくストーカーされているところを塁が助けたりする中で、ぶつかり合いながら二人は惹かれ合うようになるが、明香里の失明した事件が自分の過去と接点があることを知った塁は、明香里の目の手術代のため、高額な賞金が賭けられた不法な賭博試合のリングに再び立つ決心をする……。 
韓国映画「ただ君だけ」を原作にした純愛ストーリー。
免許取り立てのドライブでの交通事故で、両親を亡くした明香里。
母との無理心中を生き延び、孤児院時代からの兄貴分の恭介(町田啓太)がリーダーの半グレ組織ウロボロスで借金の取り立てや地下格闘技で拳を血に染めた過去を引きずり、心を閉ざしている塁。
自分の過去の罪を引きずり、罪悪感を背負って生きている2人が、運命の悪戯で出会い、ビルの管理人室やジャズバーなどで一緒に話し時を過ごす中で、明香里の屈託のない明るさや視力が弱い境遇の葛藤や前向きさに塁が惹かれ、ボクサーに復帰しようと奮闘したり、明香里が手に職をつけるためマッサージの勉強したり、お互いに支え合い愛し合い明るい未來を目指す恋愛模様が、エピソードを重ねていく中で塁と明香里と塁の変化と成長が日常の変化などで丁寧に描かれている。
塁が、地下格闘技に引き戻され、半グレ組織の抗争に巻き込まれる終盤は辛い展開が続くけど、金木犀と「椰子の実」がふたりを繋ぐラストは、心に沁みるラストで、人を愛することの温かさや切なさがぎゅっと詰まった恋愛映画。
難役に挑戦した吉高由里子や横浜流星だけじゃなく、塁の兄貴代わりのやべきょうすけや塁の母代わりの風吹ジュンの演技が、印象的。
「傷ついたことがある人は、優しくなれるの」

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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