だから私は推しました 地下アイドルとアイドルオタ、推し活の光と影を描くサスペンスドラマ

リア充に見られたいアラサーOLの遠藤愛(桜井ユキ)は、友人の中でちょっとした見栄を張る日々を送っていたが、結婚を意識していた彼氏からその姿がみっともないとフラれてしまう。
失意の中スマホを落とした愛が拾い主(細田善彦)を訪ねてあるライブハウスへ向かうと、オタクたちの異様な熱気の中、地下アイドル・サニーサイドアップのライブが行われていた。
愛はその中で歌もダンスも下手な栗本ハナ(白石聖)を見つけ、そのみっともなさに自分を重ねる。
ハナに同族嫌悪を感じながらもハナに妹のような愛情を感じ始めた愛は、ハナを推していこうとする。
ソーシャルメディアで「いいね」をもらうことや友人に見栄を張ることが生きがいだったけど、自分と似たイタさを持つ地下アイドルのハナを推すアイドルオタをやる中で「自分が好きなことにがむしゃらになる」ことに目覚めてハナを支えていく中で、自分のやりたいことを見つけて仲間たちと一緒に楽しさを共有することを知っていく愛の女オタとしての成長ストーリーの中で、愛とハナのアイドルオタとアイドルの関係を超えた姉妹のような親友のような強い信頼関係になっていくふたりの関係、アイドルオタ同士の絆だけでなく、チェキ券や握手券などの握手会商法の是非やアイドルとオタの境界を越えた迷惑行為をするストーカー的なオタや偶像視し過ぎるあまり自分のイメージからちょっと外れたらアンチになるオタの気まぐれさや狂気などのアイドルの闇にも踏み込んだ社会派サスペンスそして「誰が被害者を突き落としたか?突き落とされた被害者は何をしたのか?」「ハナがついた嘘の真相」などのサスペンスミステリーの要素も絡めて、オタとアイドルの「推し推され」という関係の光と闇が丁寧に描かれている。桜井ユキのラフな中に情感たっぷりの演技や白石聖や松田るかなどのアイドルを演じる女優さんのリアル感が良い大人の青春グラフティ的な色彩が鮮やかなサスペンスドラマ。
「推しは愛」

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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