はだしのゲン アニメ映画版 第2作
原爆の爪痕の残る広島で小学4年生となったゲンは、隆太と共に逞しく育っていた。だが、ゲンの母君江は心労と被ばくの影響で病に倒れてしまう。
そんな折、闇市で出会った、浮浪児のエンコの政や勝子らと意気投合したゲンは、母親君江の療養のためにお金を稼ごうとする。
靴磨きやタバコ売りだけでは儲けは僅かで、万病に効くというペニシリンを手に入れるには足りず、食料調達のために、畑に作物を盗みに入ることも難しくなった。
造船所に鋼材を盗みに行き失敗したり、射撃場跡で薬莢を拾い、一儲けしようとするゲンたち。
中沢啓治の反戦漫画のアニメ化第2作。
今回は、闇市で出会った浮浪児のエンコの政たちとゲンや隆太の交流とたくましく生きる群像劇が、メイン。
靴磨きやタバコ売りや鉄屑売りなどしながら、家族のように身を寄せ合い生きるゲンや浮浪児の生きざまが、たくましくバイタリティ溢れている。
原爆による火傷のせいで差別される勝子や原爆病に苦しむゲンの母親君江を通して、原爆が与えた根深い苦しみや悲惨さを知ることが出来る。
2作ともに、戦争の記憶が風化していく今だからこそ改めて見たいアニメ映画。
「踏まれても、育つ麦のようにたくましく生きろ!」
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