インセプション

ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、人が一番無防備になる状態―夢に入っている時に潜在意識の奥底まで潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという、危険極まりない犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリストである。 
コブが備えもつ類稀な才能はこの業界でトップレベルであり、裏切りに満ちた企業スパイの世界において引っ張りだこの存在となっていた。 
だがその才能ゆえ、彼は最愛の妻モル(マリオン・コンティヤール)を失い、国際指名手配犯となってしまう。 
そんな彼に絶好のチャンスが訪れる。
コブは、謎の男サイトー(渡辺健)からある依頼を請け負う。彼が最後の仕事と決めたミッションを果たすことさえできれば、かつての幸せな人生を取り戻せるかもしれないのだ。 
だがその任務はほぼ不可能に近い「インセプション」と呼ばれるものだった。
今回は彼が得意とするアイデアを盗み取るミッションではなく、コブとその部下のイームス(トム・ハーディ)やアーサー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)や夢の設計士アリアドネ(エレン・ペイジ)スペシャリストたちで構成されたチームは強盗とは真逆の行為―つまり 「インセプション」 とはアイデアを“盗み出す"のではなく他人の潜在意識に入り込み、ある考えを“植えつける"という最高難度、究極のミッションを意味する。 
これを成し遂げればそれこそ真の完全犯罪となる。
しかしながら最高の技術を持ち、細心の注意を払って準備を行ったが、予測していなかった展開が待ち受けていた。
彼らの動きを全て先読みする手強い敵と対戦する準備は到底できていなかった。その敵の存在を予見できたのはコブただひとりだった――。
街が折れ曲がり手前に倒れ込んだり、半永久的に続く螺旋階段、回転する部屋など夢か現実か曖昧な世界での予想外な展開のサスペンス描写、手持ちのコマを使う夢と現実を見分け方などの練り込まれた夢のルール、多数の夢の階層で同時進行する壮大でスケールの大きい銃撃戦やカーチェイスや建物の崩壊などのアクションの連続、騙し絵を思わせるリアルで驚かされる特殊効果、1シーンも見逃せない緊張感が持続する何回も見たくなる優れたサスペンス大作です。
アクションだけでなく、コブと亡き妻モル、コブと夢の設計者アリアドネの複雑な関係やジョゼフ・ゴードン・レビットやトム・ハーディや渡辺謙の好演も、見どころです。
「1つのアイデアが全てを変えてしまった」

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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