ミッドサマー

アメリカで暮らす大学生のダニー(フローレンス・ビュー)と恋人のクリスチャン(ジャック・レイナー)、チャラ男のマークや生真面目なジョシュその仲間たちは、交換留学生であるペレの故郷スウェーデンで夏至(ミッドサマー)に行われる祝祭・夏至祭に誘われる。 
 その村では、90年ごとに9日間の浄化の儀式が行われ、人々は着飾って様々な出し物をするのだという。 
 人里離れたヘルシングランド地方、森の奥深く、美しい花々が咲き乱れる“ホルガ村"を訪れた5人は“白夜"のもと、優しく穏やかな村人たちから歓待を受ける。  
しかし、閉鎖空間の中、儀式が進む中で次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。 妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。
フェスティバル・ホラー映画。
と銘打っているが、いわゆる「男女の若者が異郷に休暇に行き現地人により風習によって酷い目に遭う」というフォーク・ホラー映画。
パニック発作を抱え、双極性障害を病む妹テリーに悩み情緒不安定なダニーは、彼氏クリスチャンとは仲が冷えていて、妹テリーが引き起こした事件が決定的になる。しかも男友達とスウェーデンのボルガ村に休暇旅行に行くことをクリスチャンは、ダニーに内緒にしていた。
ダニーは、クリスチャンたちとボルガ村で行われる夏至祭に参加する。優しく穏やかな人々に、歌や踊りやご馳走で歓待される。
だが、夏至祭の浄化の儀式が、本格化した時、本当の恐怖が、ダニーたちに襲いかかる。
命を長らえて大切にし迷信を軽蔑する欧米諸国と自然に宿る神々を信じ占星術などで伴侶を選び厄祓いを村全体で行っているホルガ村の文化の違いが、原因であるホルガ村の住民とダニーたちの対立、興味本位で相手のタブーに土足で踏み込むことにより引き起こされる惨劇、村全体が家族になっていることによる優しい洗脳、明るい白夜ならではの不気味な不穏な空気が全体的に充満していて、明るい恐ろしさが印象的なフェスティバル・ホラー映画。

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

0コメント

  • 1000 / 1000