スペシャルID 特殊任務　アジア最強ドニー・イェンが悪をぶちのめす野獣刑事アクション　その３

正義感あふれるロン（ドニー・イェン）は香港警察の刑事になるが、喧嘩っ早い仕事ぶりにダメ出しされ、チャン警部の勧めで潜入捜査官として黒社会の大ボス・ホン（コリン・チャウ）の組織に潜入捜査をしていた。

８年後、ホンに信頼されるまでになっていたロンだが、ホンの部下のクンがロンの義兄弟サニー（アンディ・オン）と組んで仕事をしていたが、クンがサニーに殺されブツも奪われたことをホンから聞いたことから、ホンはロンにサニーを探すように命じる。

チャン警部からもサニーの確保を命じられ、中国警察の女刑事ジン（ジン・ティエン）とロンは組んで、ジンとぶつかりながらも事件解決に挑む。

全体的に追いかけっこや格闘している時の攻撃してくる相手の頭を押さえたり蹴り足を掴むなどの偶発的なリアクションや動きを総合格闘技のバトルに加えたステゴロバトルに仕上がっており、ドニー対ケネス・ローのバトルはムエタイ使いのケネスの足技を封じるためにドニーがモハメッド・アリ対猪木戦のようにグラウンドの態勢からローキックで攻める総合格闘技的なバトル、中盤のドニー対ギャングの集団バトルは周囲にある麻雀卓などを利用したギミックを取り入れつつ壮絶なガチンコアクション、ラストのアンディ・オン対ドニーのバトルは「導火線」のコリン・チャウ戦をよりパワフルにリアルな喧嘩バトルにしたステゴロバトルに仕上がっています。

堅物で融通の効かない女刑事ジンとドニーが対立しながらも、ジン刑事がドニーを助けるために初めて犯人を射殺してしまい落ち込んでいるのをドニーが励ましたり、２人で空気銃で銃の腕比べをするなどコミカルな絡みもあるし、ドニーを献身的に愛する母と母の期待に応えるために刑事復帰を目指すドニーの関係も心を揺さぶるし、アクションに初挑戦のジン・ティエンもドニーとアンディ・オンがカーチェイスしている中で車の中でアンディ・オンと激しい格闘するなど見事なアクションを披露しているし、現代アクション映画の傑作に仕上がっています。