告白 娘を殺された女教師の復讐という命の授業が始まる

ある中学校のホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。
「わたしは、シングルマザーです。わたしの娘は、死にました。警察は、事故死と判断しました。でも事故死ではありません。このクラスの生徒に殺されたんです」。
森口は、妊娠後に娘の父親のHIV感染が判明したことで結婚しなかったと語り、娘を殺した犯人は2人いるが名前は明かさず少年Aと少年Bとしますと述べ、少年Aが電気ショックによって娘を殺害したこと、居合わせた少年Bが娘をプールへ投げ入れたこと、その事実を警察へ伝えて蒸し返す気はないことなどを語る。
名前は伏せられていたが、生徒達には少年Aは渡辺修哉、少年Bは下村直樹であることは明らかだった。
森口は、先ほど犯人である2人の昼食の牛乳の中に、娘の父親の血液を入れた、HIVに感染するかどうかは運次第、2人には「命」をしっかりと噛み締めてほしいと告げると教室は騒然となった。だが森口先生の復讐は、これで終わりではなかった。
湊かなえ原作のベストセラーを、中島哲也監督が映画化!
中島哲也監督が抑制された演出で、娘を殺された女教師、娘を殺した生徒二人、犯人の母の目線を交錯させ、肥大した愛ゆえに息子の本質を見抜けない犯人の母の愚かさ、「自分を棄てた母に認められたい周りの奴らを見返したい」という肥大した歪んだ自意識で犯罪を犯す生徒二人の闇、犯人への女教師の復讐の顛末を描いた傑作サスペンス映画。
抑えた演技で復讐鬼を演じた松たか子、犯人の理解者の生徒を演じた橋本愛、犯人を演じた生徒の演技が最高。
「これからあなた方の本当の更正が、始まるんです」
daiyuuki 全身当事者主義

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全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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