沈黙のパレード ガリレオ劇場版 その3

天才物理学者・湯川学(福山雅治)の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲コウ)が相談をしに訪れてくる。
行方不明になっていた女子学生の並木佐織(川床明日香)が数年後に遺体となって発見され、容疑者として浮上したのは、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)が以前担当した少女殺害事件で完全黙秘を貫き、証拠不十分で無罪となった蓮沼寛一(村上淳)だった。
今回も蓮沼は完全黙秘をして証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に堂々と戻ってきた。
住民の行きつけの定食屋の看板娘さんを殺した蓮沼に対して町全体が憎悪の空気に覆われる中、夏祭りのパレード当日、蓮沼は殺害された。
女子学生の家族(飯尾和樹、戸田菜穂)、並木の親友の戸島(田口浩正)や並木の仲間の宮沢(吉田羊)、恋人の高垣(岡山天音)や佐織にボイストレーニングしてきた新倉(椎名桔平)ら全員に動機があるものの、全員にアリバイがあり、そして全員が沈黙した……。
 東野圭吾原作、福山雅治主演のミステリー『ガリレオ』シリーズ劇場版第3弾。
「自白を引き出せず起訴出来ず法の裁きにかけられず逃してしまった犯人を、事件関係者の皆さんが結託して警察にバレないやり方で殺害する」という「オリエント急行殺人事件」をオマージュしたストーリーラインなので、YouTuberの沖田遊戯さんなどもレビュー動画などで言っていましたけど、殺害された蓮沼に抵抗した跡がないなどの殺害状況などからどのように殺害したのかを湯川先生が実験を繰り返しながら考察していく液体窒素を使う実験シーンなどのハウダニットつまり殺害方法を解くパートはエキサイトしたものの、誰が協力して準備して最終的に手を下したのかの部分の割り出しがある程度ミスリードなしで描かれてしまうのがミステリーとしては弱かった。
ただ蓮沼をしっかり起訴出来なかったために、第2の事件が起きた悔いと共に被害者家族が犯人であって欲しくない苦悩を抱えた草薙刑事の苦悩、被害者の無念に蝕まれる街の人々の無念、草薙刑事の苦悩を救いたい湯川先生の奮闘と友情は、丁寧に描かれていて「ガリレオ」ファンには満足出来るサスペンスミステリー映画。
「沈黙罪は、あるんですか?」

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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