人生、ここにあり! イタリアから障害者支援の革命は始まった

1978年、イタリアでは世界で初めて精神病院を廃絶する法律が制定された。本作は、その時代の実在のグループホームをモデルに描くヒューマン・コメディ。
世界で初めて精神病院を廃絶する画期的な取り組みを巡る希望と現実を温かな眼差しでユーモラスに描き出していく。
1983年、ミラノ。正義感にあふれる労働組合員のネッロは、異端すぎたために反発を招き、新たな組合に異動させられる。
そこは、廃止された精神病院を出てきた元患者たちで構成された協同組合だった。
そこで彼が見たものは、市から割り振られた単純作業をさせられて目的もなく無気力に過ごす元患者たちの姿。
熱血漢のネッロは、自ら稼ぐことでやる気を取り戻してもらおうと、建築現場の“床貼り”を請け負う事業を立ち上げるのだった。彼らは、失敗を繰り返しつつ、能力に合った作業や役割分担して、廃材を組み合わせて仕上げる仕事が認められるようになっていく。
ネッロは、熱血漢でも精神病に対する知識が無く組合員に対する接し方に失敗しながらも、組合員のやる気を起こさせるために、組合員の要求や意見を受け入れ話し合いをしたりなど工夫をしながらも、組合員に自信をつけさせるべく、組合員に過剰な保護的な姿勢をする医師や精神病に無理解な世間など戦いながら、少しずつ組合員の個性に合わせた仕事を割り当て、世間に認められていく展開がリアルに描いていて、日本の状況と比較して考えさせる内容です。
精神科医が状態が良くなっている患者に対して、投薬を減らすことを渋る姿勢のある医師のせいで、普通の日常生活をおくり難い現実があることなどの実態もちゃんと描いていて、精神科医や作業所や精神病の当事者にも見てもらいたい内容です。

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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