健康で文化的な最低限度の生活 柏木ハルコ 生活支援のケースワーカーから見た生活保護のリアルを描く話題の漫画
[生活保護]のリアルに迫る青春群像劇
新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。空気が読めないし、話をちゃんと聞けないちょっとドジな義経は、新人になって早々に110世帯を担当することになり、えみるはここでケースワーカーという生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして――
新聞メディアはもちろん、現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ!
[生活保護]に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕!
生活保護者の背景や生活状況を見ながら、その人の自立を阻害している要因を知り保護者に必要な援助するケースワーカーの仕事の実態(受給者の家庭訪問で受給者の生活状況や健康状態や経済状況を知り必要な援助や助言をしていく、就労に熱心でも世間の目を気にして自分を追い込み過ぎていて精神的な余裕がなくDVなどの影響で病んでいて家庭に悪影響を与えている受給者にはあえて就労活動を一時休止する助言を精神科医と二人三脚で与える、ケースワーカーが受給者と信頼関係を築き上げていくにはまずは相手が一番困っていることを聞きそして相手の意思や都合を尊重することが大事、不正受給にあたるとされるケースには収入申告漏れによる申告ミスによるものが大半、世帯の一人が生活保護を申請する時の壁など)を忠実に描く中で、見えてくる様々な生活保護受給者の人間模様(責任感が強すぎるため生活を圧迫する借金を報告出来なかった生活保護受給者、自立を急ぐあまり体調を崩しながらも仕事探しに焦る生活保護受給者、世帯全体の収入を申告しなければならないのに高校生のアルバイト代を申告漏れしていたケース、家族の一人が生活保護を申請する時の扶養照会をきっかけに見える申請する人間の家族関係や家族問題など)、ケースワーカーの本音(就労出来る人には労働してもらって生活保護から脱却して欲しい、就労させることに焦って受給者の生活状況が見えないなど)がリアルで、世帯全体で収入申告しなければならないけど高校生が目的を持ってアルバイトの収入を貯金することが認められる制度や家族関係が拗れているケースの援助の方法や世帯の一人が生活保護を申請する時のやり方などあまり知られていない法律的知識についても紹介していて、生活保護に馴染みのない人にも分かりやすい社会派漫画です。
最新巻は、コロナ禍の不安につけ込む貧困ビジネスに立ち向かう主人公の奮闘が描かれている。
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