ヘルタースケルター 岡崎京子×蜷川実花×沢尻エリカの衝撃作
少女漫画界のカリスマ、岡崎京子の同名コミックを映画化。『さくらん』の蜷川実花監督による極彩色の映像の中、約5年ぶりの本格復帰を果たした沢尻エリカが、過度の整形で心を病んだヒロインを過激に熱演。妖艶な下着姿も披露する。大森南朋、寺島しのぶ、桃井かおりなど世界的に有名な豪華スターの共演にも注目が集まる。
全身整形で完璧な美貌を手にしたトップモデルのりりこ(沢尻エリカ)。
その秘密を知っているのは所属事務所の社長・多田(桃井かおり)と、メイク担当のキンちゃんだけだ。
だが、りりこの正体に近づこうとする人物が現れる。美容クリニックの不正取引を調査している検察庁の麻田検事(大森南朋)だ。
麻田の執拗な追求に、りりこは次第に追いつめられていく。
女性の美しくなりたい願望につけ込む消費社会に対する批判や本当の美とは何なのかを問うメッセージ性や「美しくあることで自分に自信がつくし強くなれる」という女性の美しさに対する欲望と原作のオリジナリティを描ききったガールズムービーの傑作です。
主人公りりこの傲慢さ、脆さ、孤独さをリアルに演じきった沢尻エリカ、金持ちの女ったらしを楽しげに演じた窪塚洋介、りりこに尽くし通すマネージャーの寺島しのぶ、所属会社社長の桃井かおり、ロマンチストな南部検事を演じた大森南朋、水原希子の演技が素晴らしかったです。印象的なセリフも多く、「しょせん、私たちは、ただの欲望処理装置」「神様は、何故美しさと若さを与え、それを取り上げるのでしょう?」「美しさは、たくさんの要素を含んだ豊かな物」など考えさせられました。
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