ソウルフル・ワールド
ディズニー&ピクサーによる長編アニメーション。「インサイド・ヘッド」「カールおじさんの空飛ぶ家」を手がけ、ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーも務めるピート・ドクター監督が、人間が生まれる前の「ソウル(魂)」たちの世界を舞台に描くファンタジーアドベンチャー。
ニューヨークに暮らし、ジャズミュージシャンを夢見ながら音楽教師をしているジョー・ガードナーは、ついに憧れのジャズクラブで演奏するチャンスを手にする。しかし、その直後に運悪くマンホールに落下してしまい、そこから「ソウル(魂)」たちの世界に迷い込んでしまう。
そこはソウルたちが人間として現世に生まれる前にどんな性格や興味を持つか、どんな自分になるかを決める場所だった。
ソウルの姿になってしまったジョーは、22番と呼ばれるソウルと出会うが、22番は人間の世界が大嫌いで、何の興味も見つけられず、何百年もソウルの姿のままだった。
生きる目的を見つけられない22番と、夢をかなえるために元の世界に戻りたいジョー。正反対の2人の出会いが冒険の始まりとなる。
ジョーは自分の肉体に戻るために、22番は人間になるために必要な「自分だけのキラメキ」を現世で探すために、迷えるソウルを肉体に戻す術を知るムーンウインドの力を借りて、ソウルを肉体に戻すことに成功する。
だが、ジョーと22番のソウルが、ジョーの肉体と猫の肉体に入れ違ったことが、ソウルの世界を揺るがす騒動になる。
Disney+で2020年12月25日から配信。当初は劇場公開予定だったが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大により劇場公開を断念し、Disney+での独占配信に切り替えられた。
ジャズミュージシャンとして生きることが夢で生きる理由のジョー・ガードナーとソウルの世界で様々なメンターに指導されても世界に生きる生きがいを見つけられない22番が、世界で冒険する中で「地面に足をつけて歩く力強い感覚」「思いっきり走る楽しみ」「音楽に我を忘れて浮かんでくるメロディーを弾きまくる楽しさ」など「生きる楽しみ」「自分だけのキラメキ」を見つけ「生きる理由」「生きがい」を探す魂の冒険は、いつものピクサーアニメに比べるとテーマが大人向けで難解。
ジャズミュージシャンとして生きることが夢で生きる理由と思い込み、一瞬一瞬の生きる喜びや生活のために教師の仕事がつまらないと思うジョー・ガードナー。
世界で生きる中で、自分の足で歩く楽しみや音楽に身を任せて演奏する楽しみを感じて、生きる理由や生きがいを探したいと思い始める22番。
「生きがいって、夢を実現したりすること?」「生活や一瞬一瞬の喜びは、つまらないこと?」
「こうありたい」「こうならなきゃ」が呪いや強迫観念になり、今感じている幸せや喜びが見えなくなることがあるかもしれない。
夢や生きがいのような大きな生きる理由も必要だけど、今感じている一瞬一瞬の喜びや悲しみを見失わないで味わい、今を大事に生きることを教えてくれるアニメ映画。
「自分のキラメキを大事に」
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