おとなの恋の測り方 愛は年齢差などの壁を乗り越えられるか その1
腕利きの弁護士ディアーヌは、女癖の悪い夫と離婚して3年が経つものの、まだ新しい恋とは出会えていない。
元夫は仕事のパートナーでもあり口論が絶えず、いらいらが募っていた。
そんな中、彼女がレストランに忘れた携帯を拾ったアレクサンドルという男性から連絡が入る。
知的でユーモラスな口調にほのかにときめくディアーヌ。
翌日会うことになり、胸を躍らせ待ち合わせ場所に向かったところ、やってきたのは自分よりもずっと身長の低い男性だった。
期待が外れ早々に引き上げようとしていたディアーヌだが、リッチで才能あふれる建築家のアレクサンドルの話にいつの間にか魅了される。
アレクサンドルはディアーヌが経験したことのないようなエキサイティングな体験をプレゼントしたいと申し出、二人はデートすることになり、スカイダイビングを体験したり、闇営業のバーに繰り出したり、デートを重ねる中でディアーヌはアレクサンドルの知性やユーモアや優しさを知り惹かれていくが、周りの人の目線が怖くてアレクサンドルと付き合っていることを隠してしまう。
果たしてディアーヌは、周りの人の反対や目線、何より自分の中の恋人像を乗り越え、アレクサンドルとの未来を歩むことが出来るのか?
アレクサンドルは、身長こそ136㎝で低いものの、息子を一人前と扱い大人として付き合え、周りのじろじろ見る目線はスルー出来るし、例えば「デカイ」と言った時に部下などが怪訝な顔をしたらちゃんと冷静に自分が不快な思いをしていることを伝えることが出来るし、空気を変えるためにジョークを言えるし、相手と真っ直ぐ向き合える成熟した大人なジェントルマン。
それに対して、ディアーヌの元夫は、ディアーヌの潔癖なところを小馬鹿にしたり、仕事場でも独占欲を見せるなど子供っぽい。
ディアーヌは、背の高いハンサムな白馬の王子様ではアレクサンドルがないことを気にして、自分の気持ちに正直になれない。
ふたりの身長差が、恋の決断を鈍らせる恋を通して、ごく普通の人間が持っている差別心「みんなと同じじゃなきゃ嫌だ」を炙り出し、こうした差別心を乗り越え自分とは違う人間とちゃんと向き合うことがなんなのかを問うほっこりした後味のラブストーリー映画です。
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