コクリコ坂から
海から続く坂道の上に建つ“コクリコ荘”。
早くに父を亡くし、留学中の母・良子(風吹ジュン)に代わってその下宿を切り盛りする高校生の海(長澤まさみ)は、ある日、新聞部部長の風間俊(岡田准一)と出会う。彼は、学園が取り壊しを決定した古いクラブハウス“カルチェラタン”を守るため、存続活動に没頭中。
風間に憧れる妹の空(白石晴香)と共にカルチェラタンを訪れた海は、風間から新聞作りの手伝いを頼まれ、少しずつ彼との距離を縮めていく。
無鉄砲だが行動力のある風間と、親友で生徒会長の水沼(風間俊介)に影響を受けてカルチェラタン取り壊しを巡る討論会に出席した海は、校舎の大掃除を提案。
一方、コクリコ荘の住民で学園の卒業生の北斗(石田ゆり子)がコクリコ荘を去ることになり、北斗の発案でその送別会に風間と水沼を招待することに。
風間に惹かれ始めていた海は、コクリコ荘を案内しながら彼に自らの生い立ちを告白。しかし、海の父とその親友が写った写真を見た風間は衝撃を受ける。
そんな中、女子学生と文化部の男子生徒がタッグを組んだカルチェラタンの大掃除がスタート!
北斗の人脈で存続支持を表明した有力OBの協力もあり校舎は見違えるようにキレイになっていくが、学園側はカルチェラタンの強制撤去を決定してしまう…!!
そして、風間は何故か海に対してよそよそしい態度をとるようになっていて…!?
新しい物が良しとされる時流に逆らい、世代を越えて受け継ぎたい想いや父親を亡くしながらも真っ直ぐ生きる海と風間たちの青春群像を、会話の間や行間を生かして、バックに流れる歌や表情などで登場人物の心情を表現する手法(日活青春映画のような)で、手嶋葵の歌もメルの旗を掲げる意味が変わった余韻を残すラストも素晴らしく、真っ直ぐな青春映画に仕上げています。
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