映画 あしがらさん ある映画監督とあるホームレスの交流を描いたドキュメンタリー映画

”あしがらさん”は20年以上、新宿の路上で生きてきた。
残飯で飢えをしのぎ、心を閉ざして誰とも付き合わない。
そんな”あしがらさん”の炊き出しの豚汁を飲み干した時の笑みに触れた作者の飯田基晴は「この人をもっと知りたい」そんな気持ちでカメラを回し始めた。
ポツポツと語られる言葉に耳を傾け、二転三転する状況に寄り添う。撮る者と撮られる者、3年におよぶ撮影でいつしか生まれた信頼が、思いもかけない変化をもたらす。
あるホームレスとある映画監督の交流を描いたドキュメンタリー映画。
映画監督を目指しながらホームレス支援のボランティア活動をする飯田基晴さんは、1998年に「あしがらさん」に出会った。
他のホームレスを寄せ付けず、これまでの人生の辛酸から心を閉ざし自分のことを語りたがらないが、炊き出しの豚汁を飲み干して「うめーなぁ」と笑う笑顔を浮かべるあしがらさんを見て、「この人のことを知りたい」と思い飯田基晴さんはあしがらさんを撮り始めた。
満州で生まれ終戦後、命からがら帰国して様々な仕事をして結婚して、様々な辛酸を舐めてきた過程において、周りの人達に不信感を持ち、独りで生きてきたあしがらさんが、心不全や認知症など大病したことをきっかけに、新宿区役所の福祉課からホームレス支援をしているおもかげ会に繋がりおもかげ会が経営している施設で暮らし、デイサービスに通う中で、飯田基晴さんだけでなくおもかげ会の会長や入居者と信頼し合い安らかに暮らしていく変化を通して、認知症や周りの人間に不信感を持つ人を福祉の支援に繋げる難しさや人との交流の中で安心感や信頼感を得られることがどれだけ生きることに必要なのかを痛感させられるドキュメンタリー映画。
「アンタだけは信じるよ」
8月31日まで、YouTubeで配信中。
アマゾンで、DVDが発売中。

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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