ラスト・クリスマス
ロンドンのクリスマスショップで働くケイト(エミリア・クラーク)は、小妖精の格好をしてきらびやかな店内にいても仕事に身が入らず、お酒や男性にだらしなく歌手志望のオーディションも上手くいかず生活も乱れがち。
そんなある日、不思議な好青年トム(ヘンリー・ゴールディング)が突然現れ、彼女の抱えるいくつもの問題を見抜いて、答えに導いてくれる。
ケイトは彼にときめくけれど、ふたりの距離は一向に縮まらない。
トムを捜し求めつつ自分の心の声に耳を傾けたケイトは、やがて彼の真実を知ることになる……。
ポール・フェイグが、ワム!の「ラスト・クリスマス」からヒントを得て製作したラブコメディ映画。
歌手志望の夢を諦めきれず、お酒や男性にだらしなくて不注意なので、店主サンタ(ミシェル・ヨー)にもクリスマスショップの仕事をクビにされかけていて心配性の母ペトラ(エマ・トンプソン)や姉のマルタ(リディア・レオナルド)から縁を切られかかっているケイトと神出鬼没でミステリアスなトムの恋を軸に、なぜ本名はカタリナなのにケイトと名乗るのか?なぜ酒や男性に溺れる自暴自棄な生活をケイトはしているのか?なぜケイトは母ペトラと姉マルタと仲が拗れたのか?ミステリアスなトムの正体は何なのか?が次第に明らかになって、ホームレスの支援している常に前向きなトムの影響で今まで迷惑をかけた友人にお詫びをしたり、距離を置いていた心配性の母ペトラと出かけて楽しい時間を過ごしたり、ホームレス支援のために歌でストリートパフォーマンスして得た収益をホームレス支援施設に寄付したり、見失っていた現実や自分と向き合い一歩前に踏み出すケイトの成長やケイトと姉マルタや母ペトラの複雑な親子関係や移民に不寛容なイギリスの現状を絡めて、今この瞬間に大事な家族や友人が側にいることや生きてることの奇跡や寛容な精神や助け合い生きることを讃美し感謝する「クリスマス・スピリット」そのもののラブコメディ映画。
エミリア・クラークのキュートな演技や歌、ミシェル・ヨーやヘンリー・ゴールディングなどのアジア系やエマ・トンプソンなどのイギリス系など多彩な人種による演技アンサンブルが、見事。
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