『アメリカの雑誌「タイム」の「今年の人」は、セクハラを告発した「沈黙を破った人たち」 | My Mind Note・ミュージック&ムービー中毒で全身当事者主義な日々』
今年は、ハリウッドでアシュレイ・ジャッドがプロデューサー・ハーベイ・ワインシュタインにセクハラされたことを告発したのをきっかけに、グィネス・パルトロウやアンジェリーナ・ジョリーなどの女優もセクハラを告発して、SNSで「#Me Too」というハッシュタグでセクハラを告発するのがムーブメントとなった。
日本では、伊藤詩織さんが山口敬之氏に準強姦被害を受けたことを告発した著書「Black Box」を発表して、超党派の議員が警察の山口氏の捜査や逮捕中止した経緯や検察審査会が山口氏を不起訴とした審査の過程の妥当性を精査する超党派の会のヒアリングが連日開かれ、国会の法務委員会で柚木議員が伊藤詩織さん準強姦被害事件もみ消し問題を追及している。また有志による「性暴力の被害者が救われる社会にするために、詩織さんと声を上げよう」という署名キャンペーンを行い、現時点で1万9千人の方が賛同している。
だが、男性や女性が、性暴力被害者が声を上げることに対して、「自分がうかつだったんじゃない?」「自意識過剰だろう?」「女が被害者ぶっている」とバッシングする人たちが、残念ながらいる。
「#Me Too」など性暴力被害者が声を上げる運動は、男性にケンカを売る運動ではない。人間がもののように扱われることへの、立場の弱い人間を暴力で支配することへの、あらゆる暴力や支配へのノーという運動であることを、もっと周知していくことが必要だし、性暴力被害は日常にあることを知ることが、性暴力被害を告発する人に続くことになる。
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