バイス ブッシュ大統領を裏で操ったアメリカ史上最も悪い副大統領とは

1960年代半ば、酒癖の悪い青年チェイニー(クリスチャン・ベイル)がのちに妻となる恋人リン(エイミー・アダムス)に尻を叩かれ、政界への道を志す。 
型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルド(スティーブ・カレル)のもとで政治の表と裏を学んだチェイニーは、次第に魔力的な権力の虜になっていく。 
大統領首席補佐官、国防長官の職を経て、ジョージ・W・ブッシュ(サム・ロックウェル)政権の副大統領に就任した彼は、いよいよ入念な準備のもとに、影の大統領として振る舞い始める。 
2001年9月11日の同時多発テロ事件ではブッシュを差し置いて危機対応にあたり、あの悪名高きイラク戦争へと国を導いていく。 
法をねじ曲げることも、国民への情報操作もすべて意のままに。 
こうしてチェイニーは幽霊のように自らの存在感を消したまま、その後のアメリカと世界の歴史を根こそぎ塗りかえてしまったのだ。 
単なるアル中だったディック・チェイニーが、ラムズフェルドから権力を欲しいままにするイロハを学び、ブッシュ政権を牛耳り大義のないイラク戦争に導くまでを、富裕層には減税したり地球温暖化対策法を廃案したり金持ち優遇策を実施して富裕層の支持を得て、大統領のメールは全て閲覧出来るようにし諜報機関の報告も大統領より先に受けられるようにして副大統領の権限を拡大して、アディントンが提唱した「大統領は議会の干渉を受けず判断出来る」という「一元的執政府論」に基づいて憲法や法律を拡大解釈またはねじ曲げて強引な政策を実行したり、「アメリカがイラク戦争を仕掛けるためにどのように「9.11無差別テロ」の背後にサダム・フセインがいて大量破壊兵器を保有しているとアメリカ国民や同盟国に信じさせたか」などブッシュ政権の裏側をブラックコメディとして描きつつ、政治家の不正や経済不況が続いて政治に希望を持てなくなって政治に無関心になったアメリカ国民をも皮肉る社会派ブラックコメディ映画。

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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