キングダム２ 遥かなる大地へ
紀元前の春秋戦国時代、中華・西方の国・秦。戦災孤児として育った信（山崎賢人）は、王弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政（吉沢亮）と出会う。
えい政は、天下の大将軍になると一緒に誓いながらも死別した幼馴染の漂と瓜二つだった。
信は国王に協力し、河了貂（橋本環奈）や山の王・楊端和（長澤まさみ）とともに王宮内部に侵入する。
信は敵を打ち破り、内乱を鎮圧すると、玉座を奪還する。
半年後、隣国・魏が国境を越え侵攻を開始したと知らせが届く。
秦国は国王・えい政の号令の下、魏討伐のため蛇甘平原に軍を起こす。
信は歩兵として戦に向かい、その道中、同郷の尾平（岡山天音）と尾到（三浦貴大）と再会する。
戦績のない信は、尾兄弟に加え、残りものの頼りない伍長・澤圭（濱津隆之）、子どものような風貌に哀しい目をした羌かい（清野菜名）と最弱の伍（五人組）を組むことに。
魏で総大将を務めるのは、かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される軍略に優れた戦の天才・呉慶将軍（小澤征悦）。
一方、秦の総大将は、戦と酒に明け暮れる豪将・ひょう公将軍（豊川悦司）だった。
信たちが戦場に着くと、有利な丘を魏軍に占拠され、すでに半数以上の歩兵が戦死した隊もあるなど、戦況は最悪だった。
秦軍は完全に後れを取っていたが、信が配属された隊を指揮する縛虎申（渋川清彦）は、魏軍に占拠された丘を奪取する無謀な突撃命令を下すのだった……。
信は、単身魏軍の真ん中に斬り込み、丘を奪取するが、魏軍の中華最強の戦車大隊の大軍を迎え撃つことになり、羌かいの作戦で戦車大隊を退ける。
だが、魏軍に包囲され、窮地に陥る。信と羌瘣は仲間を護るべく殿となる。
翌朝、信と羌瘣は仲間と合流し、魏軍副将・宮元のいる丘へ突撃する。
これを知った麃公は第4軍の元へ騎馬隊を派遣、千人将・縛虎申は信達を率いて丘へ突撃する。
そして縛虎申は丘を登りきり、宮元と刺違える。そこへ突如六大将軍・王騎（大沢たかお）が現れ、信は王騎に将軍とは何かを教わる。
そんな中、呉慶本陣に向け麃公自ら突撃し、信の活躍などもあり呉慶の元へ到達する。
そして麃公は呉慶との一騎打ちで勝利を収め、魏軍は撤退する。
累計発行部数8700万部超の漫画『キングダム』を原作とする映画の続編。
今回は、5巻から7巻を映画化。
信が、本格的に戦に参加し、天下の大将軍になる夢の始まりが描かれる。
最小の歩兵隊「伍」に参加しても変わらない信の猪突猛進が、功を奏して丘を奪取するも、大軍に囲まれた中で勝利を掴む為に、大局を見て時に慎重に時に大胆に動かなければならないことを学ぶ展開が、中国映画に負けない戦車大隊とのバトルや大軍を相手にした突破戦や大軍同士がぶつかり合う騎馬戦のスケールのデカい合戦シーンの中で描かれていて満足。
原作コミックの人気キャラクター羌カイが、暗殺者一族の闘法「巫舞」で敵を一掃するアクションシーンは、清野菜名さんとスタントダブルでアクション指導の坂口真琴が二人三脚で作り上げただけに、柔らかい動きの体技とワイヤーワークが上手く組み合わさったアクロバティックなアクションシーンに仕上がっていた。
孤独で心を許さないけど戦の中で仲間意識に目覚めていく変化も演じた羌カイ役の清野菜名、ひょう公役の豊川悦司、王騎役の大沢たかおの存在感と演技と魅力が最高だったけど、意外にも縛虎甲を演じる渋川清彦さんに泣かされた。
今年7月に公開の「キングダム３」も楽しみです。
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