アイ・アム まきもと 故人に寄り添うおみおくり係の最後の弔いとは

小さな市役所に勤める牧本壮(阿部サダヲ)の仕事は、人知れず亡くなった人を埋葬する“おみおくり係”。
故人の思いを大事にするあまり、つい警察のルールより自身のルールを優先してしまい刑事の神代(松下洸平)に日々怒られている。
そんなある日、牧本はひとりで亡くなった老人・蕪木(宇崎竜童)の部屋を訪れ、彼の娘と思しき少女の写真を発見する。
そんななか、県庁からきた新任局長・小野口(坪倉由幸)は“おみおくり係”の廃止を決定。牧本は蕪木の一件が最後の仕事となるのだった。
写真の少女探しと、一人でも多くの参列者を葬儀に呼ぶため、わずかな手がかりを頼りに蕪木のかつての友人や知人を探し出し訪ねていく牧本。
工場で蕪木と同僚だった平光(松尾スズキ)、漁港で居酒屋を営む元恋人・みはる(宮沢りえ)、炭鉱で蕪木に命を救われたという槍田(國村隼)、一時期ともに生活したホームレス仲間……。
やがて牧本は、ようやく写真の少女で蕪木の娘・塔子(満島ひかり)に辿り着く。
蕪木の人生を辿るうちに、少しずつ変化が生じていく牧本。
そして彼の“最後のおみおくり”には、思いもしなかった奇跡が待ち受けていた……。
 原作は、ウベルト・パゾリーニの「おみおくりの作法」をリメイクした「舞妓Haaaan!!!」「謝罪の王様」に続く、阿部サダヲ主演・水田伸生監督によるヒューマンコメディ映画。
孤独死した方の人生を辿り、関わった人たちに孤独死した方を偲んで送り出してもらいたいと、故人の想いに寄り添い過ぎるあまり、遺体安置期限ギリギリまで故人の人生や関わった人や想いを丹念に辿る牧本を、お得意のコミカルな演技を完全に封印してギリギリまで存在感を薄くして受けの演技に阿部サダヲが徹してることで、蕪木の元恋人役の宮沢りえや蕪木の娘役の満島ひかりや蕪木の友人役の國村隼の演技がより際立ち、一見するとトラブルメイカーだった蕪木の仲間想いな部分などが牧本により明らかにされることで、効率や生産性や世渡りの上手さだけでは人間の本質は測れないし見えるようで見えない人の繋がりや絆を謳い上げる人間讃歌が込められたヒューマンドラマ映画。
「頑張った、頑張った」

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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