国民クイズ 杉元伶一、加藤伸吉 究極の民主主義システム「国民クイズ」

日本国憲法第12章 国民クイズ(国民クイズの地位) 第104条 国民クイズは国権の最高機関であり、その決定は国権の最高意思、最高法規として、行政、立法、司法、その他あらゆるものに絶対、無制限に優先する。本憲法もその例外ではない。
クイズに勝ち抜けばどんな願いもかなう! 
戦慄の国家意思決定システムが始まった!! 
国民クイズ体制の壊滅を目論む反対勢力「反国民クイズ統一戦線本格派」は、国民クイズの司会者K井K一の暗殺計画を実行に移すが失敗する。
元国民クイズのB級不合格者であるK井K一には、離婚した妻と娘がいた。
面会に来た娘の麻里子に会うため、K井K一は国民クイズ省から脱走する。
反対勢力は、麻里子を利用してK井K一に協力を打診するが…!? 
物語は驚愕のクライマックスへ!! 
 原作者の杉元伶一さんのあとがきによると、作品のベースにはマキャベリの人間性論があります。大衆は一般に単純かつ臆病で、ただ目前の利益のみを考える近視眼的利己心の持ち主で、社会は富や名声や権力を求めて無限に争う戦争状態であるということ。
そして法律の力で個人の欲求を抑えられなくなった究極の資本主義体制から生まれたのは、やりたいことをやりたいようにやれる特権の分配を実行する国民クイズ体制であるという設定と国民クイズ体制を守る者と倒そうとする戦いの中で見えてくる赤裸々な人間模様、そして衝撃の結末は、「時計仕掛けのオレンジ」「1984」に匹敵する衝撃度です。
また、年金の支給者が抽選になったとかロスのお寿司屋を守るためにアメリカに侵攻したり、ブラックなユーモアたっぷりの描写に大笑いしながら一気に読破出来る近未来コミックの傑作です。

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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