生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティー障害 岡田尊司
自分に自信がなく、人から批判されたり恥をかいたりするのが怖くて、社会や人を避けてしまう・・・・・・。
それが回避性パーソナリティの特徴だ。
「会社に行きたくない」「恋愛をしたくない」といったように、昨今若者を中心とした現代人に増えているパーソナリティ障害でもある。 彼らにとって人生とは、喜びよりも苦痛に満ちている。
こうした特徴を見て、思わず「自分のこと?」と思った人も大丈夫。 面倒くささや無気力な状態を脱し、自由に生きるための方法を提案。
【次の質問に四つ以上あてはまれば、あなたも回避性パーソナリティ障害かも?】
□営業や接客、電話応対やスピーチが苦手
□恥をかくのが怖くて、自分をさらけ出せない
□失敗を恐れて、新しいチャレンジを避ける
□好意を感じても、自分からはアプローチしない
□人に悪く思われていないか、いつも気にしている
□自分に自信がなくて、親しくなるのをためらう
□人といても楽しさよりも居心地の悪さを感じる
自分に自信がなく、どうせ他人は自分を否定する必要としないという思いが強い。
人と交流するにも、相手の評価に気を使い過ぎて気疲れしてしまう。相手を失望させることが怖くて、相手に期待されることがめんどくさい。
自分への自信のなさから、人からバカにされたり否定されることや拒否されることを恐れて、親密な関係になることや新しいことに挑戦することや仕事などで責任が増すことを避けたり、人に助けを求めることが難しかったり自己主張することにブレーキをかけたりすることで社会生活に支障をきたすパーソナリティ障害を、回避性パーソナリティ障害という。
愛情深い世話が不足していたり、過保護や過干渉の家庭では、回避性パーソナリティに育ちやすい。
回避性パーソナリティの人を上司が使いこなすには、居心地の良い仕事環境を整え、本人の主体性を大事にし、いつでも相談にのれるように上司が側にいて安心させ、プレッシャーや負担を下げるようにすること、負担を増やすにも相手の意思を尊重しながら徐々に増やすこと。
他にも、回避性パーソナリティ障害の人の適性に合う職業や交際の心得など、回避性パーソナリティ障害の当事者や家族や支援者や上司に必須の回避性パーソナリティ障害の入門書。
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