蘇える金狼 松田優作の代表作ハードボイルドアクション映画 その1
大藪春彦の同名小説の映画化で、遊戯シリーズでコンビを組んだ村川透監督、松田優作主演のハードボイルド。
朝倉哲也(松田優作)は表向きは平凡なサラリーマンだが、夜は身体を鍛えて巨大資本乗っ取りを企んでいる。
朝倉はある日、強盗で手に入れた大金と引き換えに手に入れた麻薬で、上司の愛人、永井京子(風吹ジュン)を手なずけた。
しばらくして会社幹部達の横領事件をネタに、桜井(千葉真一)という男がゆすりに来ていることを突き止めた。
朝倉は、桜井と会社を巧みに利用して重役の地位と社長令嬢の絵理子と婚約することに成功するが、その一方で嫉妬に燃える京子は、ある決意をしていた。
大藪春彦のハードボイルド小説のタフガイヒーロー朝倉哲也を、強靭な肉体とワイルドな引き締まった容貌の松田優作が演じることで説得力が増してハマっています。
朝倉に利用されていると知りながら愛する薄幸のヒロインを演じる風吹ジュン、会社の資金を横領する重役を成田三樹夫、佐藤慶が演じ、会社を恐喝する桜井を千葉真一が演じ、悪同士の駆け引きの中で、冷徹にのし上がるタフガイヒーロー朝倉哲也の活躍を理屈抜きに楽しめる痛快ハードボイルドアクションに仕上がっています。
中でも、中盤の軍艦島での麻薬取り引きに待ち伏せしたギャングを凄腕の射撃と格闘技で皆殺しにするアクションシーンは、松田優作のアクション俳優としての魅力が堪能出来ます。
日本映画を代表するハードボイルドアクション映画の一本。
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