『性暴力を「ささいなこと」にする性暴力カルチャーとは何か? | My Mind Note・ミュージック&ムービー中毒で全身当事者主義な日々』

女性は、レイプ、痴漢、セクハラなど性暴力が身近なものとして、それを回避するために服装などに注意することを子供の頃から教えられてきた。
そして、女性が被害に遭うと、歩いていた場所や服装や無抵抗な態度が加害者の性的欲望を引き起こしたのではないかと、女性が落ち度を責められる。具体的な例を上げると、伊藤詩織さんが山口敬之氏の準強姦罪を告発した時のヒステリックなバッシングやここ数年の性犯罪事件の裁判で被害者が抵抗しなかったまたは出来なかったことを根拠に加害者を逆転無罪になるケースの増加など。
レイプカルチャーと性犯罪の関連性を紐解いていくと、男性性男らしさとの関連性が分かってきた。
男性性と犯罪の関連性を研究しているJ.W.メッサーシュミット氏は、金や地位などで男らしさを達成出来ないと、埋め合わせとして犯罪に走ることがあるとのこと。
弱い立場の女性に対して、加害者男性が仲間に弱気に思われたくなくて残酷な方向にエスカレートさせるなどの例が、ある。
そして性的暴力の背景にあるもう1つの背景は、男性が女性を人格を持った存在ではなく、性的欲望を吐き出す対象「娼婦」か甘えの対象「大母」か崇める対象「聖母」としか見られないという男女関係の上下の非平等性である。
性犯罪では、相手より下におきたい優越傾向、相手をコントロールしたい所有欲、相手を意のままにさせたい支配欲が、男女関係の非平等性により増幅され起爆剤になる。
性犯罪の背景にあるのは、支配欲である。
性犯罪の背景にある古臭い男らしさから脱却するためには、相手の意思を尊重するコミュニケーション法などを学ぶことで相手の意思や存在を配慮する男性性を身に付けていくことが必要。

daiyuuki 全身当事者主義

全身当事者主義。ワーキングプアや毒親やブラック企業などのパワハラやモラハラに苦しみ戦い続けてきた立場から書いた、主にメンタルヘルス、LGTB、ヘイトスピーチ、映画やライブのレビューなどについてのアメブロの記事から、厳選して共有していきたい記事だけ、アメブロと連携します。 クリエイターリンクは、こちら↓ https://lit.link/daiyuuki

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