『X JAPAN・Toshiは何故洗脳され脱け出せたのか?洗脳事件の真実 | My Mind Note・ミュージック&ムービー中毒で全身当事者主義な日々』
3月3日に劇場公開したX JAPANのドキュメンタリー映画「WE ARE X」が、12月13日DVD化した。メンバーの死、X JAPANの解散、Toshiの洗脳などに、X JAPANのメンバーが赤裸々に語っているインタビューなどがX JAPANのファンには必見の内容だが、X JAPANのToshiが自身の洗脳事件について語っているインタビューが注目されている。
Toshiの兄にX JAPANの事務所社長を任せたらタレント業にうつつをぬかしたためにやむなく解任、Toshiの母はX JAPANの写真を事務所に無断で売却してToshiと不和になった、X JAPANの事務所の次期社長に任命した友人は不正経理をして金銭トラブルを起こしX JAPANのメンバーに多大な迷惑をかけ、家族や友人の金銭トラブルが積み重なりToshiは人間不信に陥った。
そんな時に、ロックオペラ「アマデウス」で共演した守谷に「ありのままのToshiが好き」「もうX JAPANなんかやめてもいい」「あんな家族と手を切って、人を癒す音楽をやればいい」と言われ、Toshiの中で守谷の存在が大きくなった。
Toshiは守谷に「ホーム・オブ・ハート」のコンサートに誘われ参加して、コンサートの後MASAYAと話した時に「あなたの気持ちはよく分かる。セミナーを受ければ素晴らしい変化がある」と熱心に語られ、Toshiはセミナーに参加した。
3日間のセミナーでToshiは、MASAYAたちに親兄弟との確執を徹底的に掘り起こされた。
その後は、汚い言葉でToshiは自分がいかに自己中心的か罵倒され罵られ、MASAYAたちに対しての恐怖心を植えつけられる。
ToshiがMASAYAたちに迷いと疑念をぶつけても、何時間も罵倒され殴られ、疑念を持つ自分のほうがおかしいと叩き込まれる。
Toshiが洗脳を解くきっかけになったのは、X JAPAN再結成の時にMASAYAが3億の契約金を自分に上納するように要求した時。MASAYAは、Toshiにそれまで「X JAPANは世界中の子供をおかしくさせた諸悪の根源」と言い続けてきたのに、急に態度を翻したことに不信感を抱いた。
Toshiは、慢性的な睡眠不足と精神的なショックのために、地方興行の際に病院に入院してその後支援者に厄介になった。
やっと「ホーム・オブ・ハート」から脱出したToshiは、自己破産手続きのために陳述書を書きながら何度も辛い記憶が甦ったけど、「ホーム・オブ・ハート」の被害者や弁護士の支えのお蔭と「何故過去に負けなければならないのか?あんなやつらのせいで自分の人生までやられてたまるか」という想いでやり遂げることが出来た。
Toshiは、X JAPANの活動と平行して、自身の洗脳事件についての講演を行っている。
自己啓発セミナーやカルト団体の洗脳ノウハウは共通するものがあり、まず仕事や友人家族など人間関係などで行き詰まっている時に大きなものに身を委ねたいと心の底で思っている人の心の隙をついて優しくして信頼させた後でセミナーに参加させ、友人や家族を憎むように仕向け、睡眠不足など自尊心が崩れ易い情態で汚い言葉で罵倒して自尊心を崩し、団体への恐怖心を植えつけ団体の言うことを聞くロボットに仕立て上げる。疑念を抱いた者が逆らおうとすると罵倒や暴力が待っているため、なかなか洗脳から脱け出せない。罵倒や暴力の後での優しい言葉で、自分の理解者は彼らしかいないと思い込まされる。
このノウハウにハメられた芸能界の犠牲者はToshiだけでなく、自身が拝み屋に5億騙し取られた経験談を「しくじり先生」で打ち明けた辺見マリなど多数いる。
清水富美加の場合は、不眠不休で働いても低い給料制度を押し付けられ、自分がやりたくない仕事を押し付けられ、不倫など人間関係に疲れ果て、マネージャーに助けを求めても助けてもらえなかった弱味につけこまれたことに加え、両親が幸福の科学の信者だったこともあり、洗脳され易かったと言える。
芸能界だけでなく世間を生きていると、行き詰まってしまうことがある。そんな時に大きなものに身を委ねたいと思う隙を、自己啓発セミナーやカルト団体やレイシスト団体は洗脳の魔の手を伸ばしてくる。
安易に大きなものに身を委ねるのではなく、仕事場の上司や信頼出来る人に相談して決断はあくまでも自分がする。
考える頭を他人に委ねないことが、大事。
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