『正月のお笑い番組に感じた「人権後進国日本」 | My Mind Note・ミュージック&ムービー中毒で全身当事者主義な日々』
1月1日に放送した「ガキの使いやあらへんで、笑ってはいけないアメリカンポリス24時」で、ダウンタウン浜田が黒塗りメイクでエディ・マーフィーの物真似したこと、不倫で一時干されていたベッキーをどっきりの形で女性キックボクサーが蹴りを入れたことが、批判されている。
ネット上では、「エディ・マーフィーの物真似して何が悪い❗」という声もあるが、ハリウッドでは白人などが黒塗りメイクして黒人の物真似をすることがタブーとされている。
それは、黒塗りメイクして黒人を「怠け者で無知でずる賢い」とステレオタイプに当てはめ黒人の人間性をからかうミンストレルショーが1840年に人気となり、黒人差別を助長するという忌まわしい歴史があり、ハリウッドでは黒塗りメイクで黒人を演じることが否定されタブーになっている。
だから「それは知らなかった。黒人をからかう意図はなかった」と言い訳を並べても、通用しない。黒人であれ人種は違っても、民族の特徴を誇張して笑いのネタにされることは何人であれムカつく気分になるのは同じ。
ベッキーが、どっきりで蹴りを入れられるのは、さらに悪質。
嫌がり逃げようとするベッキーを笑う男性芸人は、電車内で痴漢にあう女性が周りに助けを求めているのを笑う男性に共通する質の悪さを感じる。
ダウンタウンの笑いは、いじりやいじめを特徴にしたパワハラ的な内容だが、今回はかなり悪質だ。
ダウンタウンが人気になってから、人の特徴を誇張したりいじり笑ういじめを助長する内容が多い。
ブルゾンちえみのキャリアウーマンネタのような、人に憧れられるようなネタが多くならないと、いつまでも日本の笑いは世界に通用しない。
人の特徴を誇張して笑う心性は、日本人が大好きな「普通」に人を当てはめはみ出した人間を笑い排除することに繋がる。
そんないじめを助長するものを変えないと、日本はいつまでも人権後進国として世界に恥をかき続けることになる。
すでに伊藤詩織さんの準強姦被害もみ消しが世界中のメディアに報道しており、「日本は女性の権利が保護されていない」イメージが定着しつつありダーティなイメージがついている。
オリンピックを控えて、日本が人権先進国になるにはどうしたら多様性を認め合えるか一人一人が考えて意識改革して実践していくしかない。
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